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「指名はいりまぁ〜すっ!」
日本にいても、ここ中国にいても、ハードなビジネスを終えた後のビジネスマンは、一時の癒しを求めるものです。
そのビジネスがハードで有れば有るほど、心は荒んでいくものです。
たとえ一滴の水滴でも、触れた瞬間、あっという間に染み渡り、荒んだ心は癒されていくのものです。
出張3度目にして、4回目のドアを開けると、
そこはもう、見慣れたお店。
「いらっしゃいませ〜。」
本当にここは北京か?
女の子達が声を揃えてお出迎えの声を上げる。
先に入っているお客のカラオケの歌は、そう古くはないJ-POP。
お客と女の子の会話はまごう事無くニホンゴ。
繰り返しますが、本当にここは北京か?北京なのか?
今日は平日なのに、かなりお客が多い。
一人で入った私は、カウンターに通される。
店内を見渡すと、見慣れた顔もいるけど、知らない顔も多い。
チーママがボトルを出して来て、水割りを作ってくれる。
このボトルは「しゃちょうさん」が入れたボトル。勝手に飲んでます。
遅れてママさんが挨拶に来てくれる。
「今日、忙し、ごめなさい。ソファー席すぐ空く、そしたらすぐ移るね。」
そう言うと、忙しそうに他の席へ、そして、入れ替わりに別な女の子が。
なんか、せわしない。
それに、リンリンが、、、、来ない。
正直言って、リンリンに会いに来たようなものなのに、何故かそれを言い出せない。
言葉にできない。
別に、中国語で話す必要も無いから、緊張する事も無く、日本語で言えばいいのに。
でも、照れて「リンリンは?」と言い出せない自分がいる。
今日のミッションは、
リンリンに梁静茹の「情歌」を歌ってもらいたい。
出来る事なら、デュエットしたい。
そのために密かに練習して来たのに。
リンリン、お休みなのでしょうか?
だとしたら、癒しどころか、やさぐれてしまいそうです。
悶々としながら、ボトルの焼酎(それも「いいちこ」!)はどんどん減っていくのでした。
その頃、ひとりマッサージ屋に向かったぐーちゃんは、
足つぼでもなく、オイルマッサージでもなく、
カッピング(ガラスの丸い小瓶を真空にして毒素を吸い取る、あのカポッて言うやつ)
をやってみたいと、それ専用の人を指名していたのでした。
つづく
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