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「お持ち帰り」
天津の街で、たっぷり夜遊びをしてしまった出張ビジネスマンたち。
クラブを出たあとは、それぞれ別行動になる訳で、私は「シャチョウさん」の勝手な憶測で私にお似合いという女性と二人でタクシーに乗り込まされたのです。
この時、既に午前1時をまわっていたかと思われます。
クラブでテンションの上がっていた「シャチョウさん」に合わせて、こっちもかなりハイテンションでカラオケ歌ったりゲームをしたりで、、、、くたびれてました。
そして、かなりおなかも減って来てました。
その女性に、何か食べにいこうと誘うと、同意してくれました。
ただ、この時間です、大通りには車もほとんど走ってなく、開いている店はありそうもない。
ネオンや電飾でライトアップされている建物はあるのだが、内部は真っ暗。
街頭もかなり明るく点いてるけど、人が歩いていないんだから、無意味じゃね?
タクシーは、完全な夜の街を走り抜けていきます。
しかし、
さすが地元民のホステスさんは、裏道の裏道みたいなところに案内してくれました。
「わぁ〜、なんだこの通りは?」
深夜1時を超えているのに、活気があふれ、煌々と明かりがつき、もの凄い寒さの中、外のテーブルで酒を飲み、料理を食っている集団達が一杯。
みんな楽しそうにワイワイ、ガヤガヤ大騒ぎをしている。
「たっ、た・の・し・そっ!」
通りの両側にある建物は、かなり古く、けれどそれなりに気品が漂っていて、でも、にぎやかで、決して裕福そうじゃ無い地元民達が、それも、若い人達だけじゃなく、普通に家族連れなんかが、食事や会話を楽しんでいる。
なんだ、これ、今、何時だと思ってるんだ!
よくわからない状況の中で、一件のお店に入って行き(これがまた古くて由緒ありそうな建物。)
その2階の奥の方のテーブルへ座りました。
完全にお店の作りではなく、昔は住居だったところをそのまま店として使っている風情。
そのお屋敷らしい作りの建物ですが、大広間に、やっぱり中国ローカル風に、簡単な4人がけテーブルが、ザァーっと並べられているだけ。高級なのか、庶民派なのか、さっぱりわかりません。
おまけに、向いの集団のテーブルには、あり得ないくらい山積みされた皿と、ビールの空瓶。
そして、テーブルの下のゴミ、ゴミ、ゴミ!
店員に言って、空いた皿ぐらい片付けさせろよっ!
おい、タバコの灰は、灰皿に入れろっ!床に落とすなよっ!
凄い状況です。
おれ、ここでご飯食べるの、、、?
そしてメニューを見ると、、、、
「あっ、この店のメニューは写真が無いのね。」
仕方なく、彼女にすべてをお願いして、私は青島ビールを頼みました。
一品、二品、三品、四品、五品、、、、
ちょっと待て、
いくつ頼むんだよっ!
イメージとしては、飲んだあとのラーメン的な気分だったのですが、ディナーコース並みの大量注文。
彼女は「大丈夫、大丈夫。」
「ここの国の大丈夫は、大丈夫じゃないジャン!」
結果的に、非常に美味しい料理を堪能する事が出来ました。
思えば、本場の本格的中華料理を食べたのが3回目ですが、過去2回の有名店より、この名も無き小汚い店の方が、遥かに美味しい。
そして、お値段も、1/3。
う〜ん、奥深いな、この国は。
食べきれない料理は、ホステスさんが、タッパーに入れてお持ち帰りしました。
そうっ!私は、そのホステスさんをお持ち帰りする事無く、無事、貞操を守る事が出来たのです。
ホテルに帰ったのは、午前3時になりそうな時間です。明日の集合時間は8時半。
早く寝なきゃ。
ところで、ぐーちゃんの方は、どうだったのでしょう?
その真相は、闇の中です。
つづく
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