
“节省”jiéshěng “节约”jiéyuē (飯田 敦子) ~ 【相原茂:監修】 「どうちがう?似たものことば」(31)

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●第31回
“节省”jiéshěng “节约”jiéyuē は、どちらも「節約する」の意味を持ち、対象となるものは
労力・時間・金銭・財物・資源などで、どちらも用いることができる場合が多い。
共に程度副詞“很”hěn(とても)や“非常”fēicháng(非常に)などの修飾を受けることがでる。
ただ、“节省”は基本的に“省”(省く)の意味に重点があり、“节约”は“约”(抑える)に重きを
置くところにニュアンスの違いが見られる。
1) 节约开支 jiéyuē kāizhī
2) 节省开支 jiéshěng kāizhī
日本語では両方とも「支出を節約する、支出を抑える」と訳せるが、“节约开支”は支出を抑え
浪費しない事に重点を置き,使うべきものは使い,使うべきでないものを減らすことを意味する。
これに対し“节省”は、英語でcut down on(~を削減する)の意味を含み、支出を極力省く
ことに重きを置き、たとえ使うべきものであっても,なるべく少なく使うか、使わずに済ます
ことを指す。例えば、
3) 从长远看来,国家必须节约(△节省)资源节省(×节约)不必要的开支。
Cóng chángyuǎn kàn lái,guójiā bìxū jiéyuē zīyuán jiéshěng bú bìyào de kāizhī.
(長期的に見て,国家は資源を節約して不要な支出を減らさなければいけない)
のように、そもそも不要なカットすべき支出が対象であれば、“节省不必要的开支”となり“节约”
は使わない。前半部分の“节约”は“节省”に置き換えられなくはないが、このような重々しい
文章表現の場合は“节约”の方が多く用いられる。
“节省”は日常生活の中で具体的なものを対象にすることが多く、“节约”より口語的と言える。
“节约” の主体は,団体・工場・企業・民族・国家・社会など大きな規模をもつものが多く、
その対象となるものも“节省”より範囲が広い。文章語としてもよく用いられる。
4) 尽量少用洗衣机,手洗比机器洗衣节省很多用水。(○节约)
Jǐnliàng shǎo yòng xǐyījī, shǒuxǐ bǐ jīqi xǐyī jiéshěng hěn duō yòngshuǐ.
(できるだけ洗濯機を使う回数を減らし,手洗いにすれば機械で洗うよりずっと水の節約になる)
5) 如果你要买房子的话, 最好选择靠近工作单位的地方,这样可以节省往返时间。
(○节约)
Rúguǒ nǐ yào mǎi fángzi de huà, zuìhǎo xuǎnzé kàojìn gōngzuò
dānwèi de dìfang,zhèyàng kěyǐ jiéshěng wǎngfǎn shíjiān.
(もし家を買うなら職場に近いところを選んだ方がいい,そうすれば行き帰りの時間を節約できる)
6) 使用这种真空压缩袋收藏被子非常节省空间。(○节约)
Shǐyòng zhè zhǒng zhēnkōng yāsuōdài shōucáng bèizi fēicháng jiéshěng kōngjiān.
(この真空圧縮袋を使ってふとんを収納すると,スペースを大変節約することになる)
4)5)6)はどれも日常生活の中の話題であり、“节省”が多用されるが“节约”も使えないことはない。
ただ“节省”よりややかたいニュアンスを持った表現となる。
7)开展增产节约运动 (×节省)
kāizhǎn zēngchǎn jiéyuē yùndòng
(増産節約運動を展開する)
8) 节约是一种美德, 浪费是可耻的。(×节省)
Jiéyuē shì yì zhǒng měidé, làngfèi shì kěchǐ de.
(節約は美徳であり,浪費は恥ずべきことである)
9) 我们要勤俭节约(×节省),建设节约(×节省)型社会。
Wǒmen yào qínjiǎn jiéyuē, jiànshè jiéyuēxíng shèhuì.
(われわれは勤勉と節約につとめ,節約型社会を作らねばならない)
10) 倡导节约观念,树立文明新风。(×节省)
Chàngdǎo jiéyuē guānniàn, shùlì wénmíng xīnfēng.
(節約の観念を提唱し,文明の新風を打ち立てよう)
7)は決まった表現で、“增产节约”は“增加生产、厉行节约”zēngjiā shēngchǎn,lìxíng jiéyuē
の略語で、1950年代ころよりスローガンとしてよく使われた。 また8)~10)のように、“节约”には
それ自体に美徳の意味が含まれ、“勤俭+节约”(勤勉と節約)と言ったり,“观念” guānniàn(観念)、
“意识”yìshí(意識)などの抽象的な意味のことばと組み合わせて“节约观念”や“节约意识”と
使われることも多い。このような場合には“节省”は使われない。
(執筆:飯田 敦子)
相原 茂: 東京教育大学修士課程修了。明治大学助教授、お茶の水女子大学教授を経て、
現在中国語教育の第一人者として活躍中。NHK中国語講座を長年担当。
中国語コミュニケーション能力検定(TECC)を実施している中国語コミュニュケーション協会代表。
『はじめての中国語』『 Why?にこたえるはじめての中国語の文法書 』『 中国語空耳ワールド 』等、著書多数。
●相原 茂ホームページ:

中国語コミュニケーション能力検定(TECC)
●第31回
“节省”jiéshěng “节约”jiéyuē は、どちらも「節約する」の意味を持ち、対象となるものは
労力・時間・金銭・財物・資源などで、どちらも用いることができる場合が多い。
共に程度副詞“很”hěn(とても)や“非常”fēicháng(非常に)などの修飾を受けることがでる。
ただ、“节省”は基本的に“省”(省く)の意味に重点があり、“节约”は“约”(抑える)に重きを
置くところにニュアンスの違いが見られる。
1) 节约开支 jiéyuē kāizhī
2) 节省开支 jiéshěng kāizhī
日本語では両方とも「支出を節約する、支出を抑える」と訳せるが、“节约开支”は支出を抑え
浪費しない事に重点を置き,使うべきものは使い,使うべきでないものを減らすことを意味する。
これに対し“节省”は、英語でcut down on(~を削減する)の意味を含み、支出を極力省く
ことに重きを置き、たとえ使うべきものであっても,なるべく少なく使うか、使わずに済ます
ことを指す。例えば、
3) 从长远看来,国家必须节约(△节省)资源节省(×节约)不必要的开支。
Cóng chángyuǎn kàn lái,guójiā bìxū jiéyuē zīyuán jiéshěng bú bìyào de kāizhī.
(長期的に見て,国家は資源を節約して不要な支出を減らさなければいけない)
のように、そもそも不要なカットすべき支出が対象であれば、“节省不必要的开支”となり“节约”
は使わない。前半部分の“节约”は“节省”に置き換えられなくはないが、このような重々しい
文章表現の場合は“节约”の方が多く用いられる。
“节省”は日常生活の中で具体的なものを対象にすることが多く、“节约”より口語的と言える。
“节约” の主体は,団体・工場・企業・民族・国家・社会など大きな規模をもつものが多く、
その対象となるものも“节省”より範囲が広い。文章語としてもよく用いられる。
4) 尽量少用洗衣机,手洗比机器洗衣节省很多用水。(○节约)
Jǐnliàng shǎo yòng xǐyījī, shǒuxǐ bǐ jīqi xǐyī jiéshěng hěn duō yòngshuǐ.
(できるだけ洗濯機を使う回数を減らし,手洗いにすれば機械で洗うよりずっと水の節約になる)
5) 如果你要买房子的话, 最好选择靠近工作单位的地方,这样可以节省往返时间。
(○节约)
Rúguǒ nǐ yào mǎi fángzi de huà, zuìhǎo xuǎnzé kàojìn gōngzuò
dānwèi de dìfang,zhèyàng kěyǐ jiéshěng wǎngfǎn shíjiān.
(もし家を買うなら職場に近いところを選んだ方がいい,そうすれば行き帰りの時間を節約できる)
6) 使用这种真空压缩袋收藏被子非常节省空间。(○节约)
Shǐyòng zhè zhǒng zhēnkōng yāsuōdài shōucáng bèizi fēicháng jiéshěng kōngjiān.
(この真空圧縮袋を使ってふとんを収納すると,スペースを大変節約することになる)
4)5)6)はどれも日常生活の中の話題であり、“节省”が多用されるが“节约”も使えないことはない。
ただ“节省”よりややかたいニュアンスを持った表現となる。
7)开展增产节约运动 (×节省)
kāizhǎn zēngchǎn jiéyuē yùndòng
(増産節約運動を展開する)
8) 节约是一种美德, 浪费是可耻的。(×节省)
Jiéyuē shì yì zhǒng měidé, làngfèi shì kěchǐ de.
(節約は美徳であり,浪費は恥ずべきことである)
9) 我们要勤俭节约(×节省),建设节约(×节省)型社会。
Wǒmen yào qínjiǎn jiéyuē, jiànshè jiéyuēxíng shèhuì.
(われわれは勤勉と節約につとめ,節約型社会を作らねばならない)
10) 倡导节约观念,树立文明新风。(×节省)
Chàngdǎo jiéyuē guānniàn, shùlì wénmíng xīnfēng.
(節約の観念を提唱し,文明の新風を打ち立てよう)
7)は決まった表現で、“增产节约”は“增加生产、厉行节约”zēngjiā shēngchǎn,lìxíng jiéyuē
の略語で、1950年代ころよりスローガンとしてよく使われた。 また8)~10)のように、“节约”には
それ自体に美徳の意味が含まれ、“勤俭+节约”(勤勉と節約)と言ったり,“观念” guānniàn(観念)、
“意识”yìshí(意識)などの抽象的な意味のことばと組み合わせて“节约观念”や“节约意识”と
使われることも多い。このような場合には“节省”は使われない。
(執筆:飯田 敦子)
相原 茂: 東京教育大学修士課程修了。明治大学助教授、お茶の水女子大学教授を経て、
現在中国語教育の第一人者として活躍中。NHK中国語講座を長年担当。
中国語コミュニケーション能力検定(TECC)を実施している中国語コミュニュケーション協会代表。
『はじめての中国語』『 Why?にこたえるはじめての中国語の文法書 』『 中国語空耳ワールド 』等、著書多数。
●相原 茂ホームページ:
中国語コミュニケーション能力検定(TECC)








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