“好吃”hǎochī、“香”xiāng(河村 雅子) ~ 【相原茂:監修】 「どうちがう?似たものことば」(88)


「似ているけど、使い方はどう違うの?」中国語の専門家達が類義語に関する話
をわかりやすく
解説しています。相原茂先生監修のコラムです!
目 次


●第88回

“好吃”“香”どちらも形容詞で「美味しい」という意味がある。
《现代汉语词典》は“好吃”を1語として扱っておらず,“好”形容詞+“吃”動詞としているが,ここでは“好吃”は1語の形容詞とする。


(1)时间不早了,我该走了,这顿饺子真香!谢谢你请客吧!(/好吃)
   Shíjiān bù zǎo le,wǒ gāi zǒu le,zhè dùn jiǎozi zhēn xiāng!Xièxie nǐ qǐngkè ba!
  (もう時間も遅いですから,おいとましなくてはなりません。水餃子はとても美味しかったです。お招きありがとうございました。)


“香”の第一義は「香りがよい」である。よいにおいのする食べ物はたいてい「おいしい」,そこから“好吃”と類義関係が生じるのだろう。
前に付ける副詞は“真”zhēnの他に,“很”hěn“特别”tèbié“非常”fēicháng“太”tàiなどが共通して使える。
食べ物は“饺子”jiǎoziだけでなく,“粥”zhōu(お粥)でも,欧米的な“汉堡包”hànbǎobāo(ハンバーガー)でも構わない。特に温かいものは湯気を発する。それはよい香りを含むことが多い。逆に冷たいものは「香りの発散性」がないのであまり“香”は使えない傾向にある。


(2)这个冰激凌特别好吃。(*香)
   Zhè ge bīngjīlíng tèbié hǎochī.
  (このアイスクリームは格別おいしい)


アイスクリームの他にも,お寿司・お新香・ゼリー等も同様に“香”はふさわしくない。
また,飲み物の場合,周知のように“好吃”は“好喝”hǎohē(飲んでおいしい)に言い換えが必要だが“香”は使用できる。この場合も珈琲のような熱く香りを発するものが最もふさわしい。


(3)很香的咖啡。 (*好吃)
   hěn xiāng de kāfēi
  (おいしいコーヒー)



(執筆:河村 雅子)




相原 茂: 東京教育大学修士課程修了。明治大学助教授、お茶の水女子大学教授を経て、
現在中国語教育の第一人者として活躍中。NHK中国語講座を長年担当。
中国語コミュニケーション能力検定(TECC)を実施している中国語コミュニュケーション協会代表。

『はじめての中国語』『 Why?にこたえるはじめての中国語の文法書 』『 中国語空耳ワールド 』等、著書多数。

●相原 茂ホームページ:



中国語コミュニケーション能力検定(TECC)

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